概要

VRを日本語にすると「仮想現実」とする事が多いと思います。
「仮想」という日本語は広く浸透していて、Virtualという英単語も「仮想」という意味で使われる事が多いと思います。
辞書を引くとわかりますが、Virtualという英単語には「実質上の」とか「実際上の」という「本質」を示す意味もあります。一方、「仮想」という日本語は「事実でない仮のもの」とあり、Virtualよりも意味が狭くなっていると思います。
つまり、Virtualは「ありもしないでっち上げ」ではなくて実際に存在するものと遜色のない複製であったり、よく似た物であると理解するのも正しいように思います。
本サイトでは「音」を扱います。人が聞く事の出来る音を使って、実際にその場で聞く「生の音による臨場感」をスピーカーやイヤホンを通して実現しようとするものです。ですので「でっち上げ」の音は指していません。
とは言っても「でっち上げの音」が面白いこともあります。
宇宙空間には空気がありませんから音は存在しない筈です。しかし宇宙船の航行音や恒星の爆発などは「音」を挿入する事でリアリティーが高まります。ホラー映画などでもそうであるようにでっち上げとは言っても「らしさ」があったりしますから、全く以て否定するものではありません。

花火の音を花火大会に参加した時と同じ感じで改めて聴く、ラストだった推しのコンサートを繰り返し味わい感動を継続する、何かの都合で行けなかったスポーツ観戦やお祭りの喧騒を自室で改めて体験する、これらの臨場感醸成には必ず「音」が関わります。そして、それらをどのようにしたら実現出来るかについて考えたり試したりする事へのきっかけになる事を希望しています。

では順に確認したいと思います。

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