
人間が聞くことの出来る音の周波数は20Hzから20KHzと言われています。しかし、この範囲に対して均等な感度があるかと言えばそうではありません。概ね感度は1000Hzから2000Hzあたりで高く、低い音や高い音には感度があまりよくないようです。また、歳をとると全体的に感度が鈍るだけでなく高音域の感度が悪くなる事も知られています。
若者には聞こえても高齢者には聞こえない周波数を使った「若者のたむろ撃退」を狙った装置があるくらいです。
左の図は人間の聴覚感度を示した曲線と人や主な楽器による再生周波数を示しています。案外低い周波数範囲に留まっている事がわかりますが、実際にはその2倍3倍といった「倍音」も同時に発せられていたりするので、複雑です。
ですがともあれ、人間に対しては20Hzから20KHzの範囲で考えておけば概ね良いと言えるでしょう。
ところが、人間以外の動物の多くは人間よりも遙かに広い範囲の周波数に反応出来るようです。それはコミュニケーションの域を超えた命を守るためのセンサーでもあるからです。
この人間が感じられない周波数を使ったアイデアが幾つかあります。
それについてはマスキングやモスキート音など別の項目で説明していますので、参考にして下さい。