知覚割合

人には「五感」があります。
この五感を駆使して様々な状態を把握する訳ですが、その情報量には差があるようです。

やはり、「目」からの情報量が圧倒的で、83%を占めますが、「耳」はそれに次ぐ11%ある事がわかります。たかが11%と思われかがちですがこの11%は小さくありません。
視覚と違って聴覚は暗闇でも機能しますし、眠っている時も何かしらの音を聴いているため生活のリズムに与える影響は視覚以上にあるとも言われます。

実際、人は「音」への感度は極めて高く僅かな音のズレや違いを敏感に感じ取る事が出来ます。周波数特性の低い電話を通しても音的な特徴から相手の特定(類推)が出来るのも音感度が高い理由です。ですので、11%とは言えども相当な情報源である事は間違いなさそうです。

しかし、私達にとって重要な情報源である音はあまりにもあたりまえすぎて軽視されがちですが、実は音をうまく制御することで他の知覚にも影響を与える事も知られてきました。映画などの「効果音」はよく知られていますが、「味覚」も音による影響を無視出来ないようです。
・食欲自体
・味(甘い、苦いなど)
これらは音によって感覚が変わる事も一部の研究で知られはじめています。

「良い音」とか「悪い音」という表現が用いられる事があります。
人の感情や感覚に良い効果をもたらすものとそうでないものがあるからです。
私達は「良い音」をうまく制御し「悪い音」をなるべく軽減させる事で生活の質の向上にも貢献出来る可能性を感じています。

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